『詐欺メール』『Amazon.co.jpでのご注文506-0588623-3242366の商品 1 点が発送されました』と、来た件

迷惑メール
記事内に広告が含まれています。

Amazonを騙った第三者不正利用を称したメール
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

メールアドレスがおかしい

最近こういうの多いですよね。
件名はAmazonらしいものですが、本文が似ても似つかぬ注文確認です。

このメールは、第三者による不正購入の疑いがありアカウントが凍結されたことを通知してきており
解除するために注文をキャンセルしアカウントを復元するためにリンクに従うように書かれています。
24時間以内にリンクをクリックするよう書かれていますが、不正購入の疑いがあるのなら
それ以前にすぐに注文を保留にするような措置が取られても良さそうなものですよね!
なんて詐欺メールに文句言っても仕方が無いので、まずはプロパティーから見ていきます。

件名は『Amazon.co.jpでのご注文506-0588623-3242366の商品 1 点が発送されました』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。

差出人は
『Amazon <info@amazon.jp>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

ご承知の方も多いと思いますが、Amazonからの注文確認メールで使われているメールアドレスは
info@amazon.jp”ではなく”shipment-tracking@amazon.co.jp”です。


利用サーバーは『中国 福建省 廈門市(あもいし)』にあり

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from ljugdetk (unknown [36.249.123.45])』

先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”amazon.jp”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これがドメイン”amazon.jp”の登録情報です。
これによると”76.223.74.114”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来このIPは”Received”のIPと同じ数字の羅列になるはずですが、それが全く異なるので
このメールのドメインは”amazon.jp”ではありません。
これでアドレスの偽装は確定です!

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになり、これを紐解けば差出人の素性が
見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、中国の『China Unicom Fujian Province Network』と言うプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、『中国 福建省 廈門市(あもいし)』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


この方実在するのでしょうか?

では引き続き本文。

ご注文の確認

注文番号:506-0588623-3242366

****@y*****.*** 様

誰かがあなたのAmazonアカウントを使用して別のモバイルデバイスからこの注文を購入しようとしました。Amazonのアカウントセキュリティポリシーに従い、Amazonアカウントを凍結しました。

◆アカウントが盗まれる危険性があります。この注文を一度も購入したことがない場合は、24時間以内に以下のリンクをクリックして、この注文をキャンセルし、Amazonアカウントを復元してください。

この注文をキャンセルする

お届け予定:
水曜日, 07/05

配送オプション:
お急ぎ便
お届け先:

井上里津 様

279-0012

千葉県 浦安市 入船2-1-1104
注文合計:

¥21,310
支払い方法

クレジットカード:¥21,310

Amazon.co.jp でのご注文について、くわしくは注文についてのヘルプページをご確認ください。

実在する住所のようですが、このお名前の方も実在するのでしょうか?

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『この注文をキャンセルする』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”jerbj9pvfffefnan10ab.icu
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”103.157.142.98
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているウェブサーバーは、中国の『Anchnet Asia Limited』なんてホスティングサービス。

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
地図上にピンが立てられたのは、国内最大の詐欺サイト集中地域の『JR神田駅』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。


エラーページが表示された

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

開いたのは『Error522』と書かれているエラーページ。

『Working marindigo.com』と書かれているので、恐らく先程のURLからこのドメインのサイトへ
リダイレクト(自動転送)されたようです。

エラーになる前は、恐らくAmazonそっくりのログインページが開いたはず。
そこにIDとパスワードを入力してログインボタンを押してしまうと、その情報が詐欺師に流れてしまいます。
そして次に開いたページで個人情報を更新させると称しそれらの情報や、更にはカードの情報まで
詐取されることでしょう。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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