相変わらず中国ドメイン エポスカードから、何の理由も無くクレジットカードが無効になったと一方的に メールをが送り付けられてきました。  無論、フィッシング詐欺メールですが。(笑) 分かりにくいんですが、「エポスカード」の「ポ」の字が全部「ボ(ぼ)」になっています。(笑) では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう! まずはプロパティーから見ていきましょう。 件名は 「[spam] 【重要】エポスカードの紛失?盗難のご連絡」 件名に意味なく「?」が入れられているメールもなかなかありませんよね?(笑) ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。 この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている ものは全て迷惑メールと判断されたもの。 うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと 否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。 差出人は 「”eposcard” <epos@uyxn54p.cn>」 皆さんはご存じでしょうか? この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。 ですから、ここは信用できない部分です。 出ました中国ドメイン! エポスカードさんは、”eposcard.co.jp”って正規ドメインをお持ちです。 正規ドメインが有るのにそれ以外のこのようなでたらめな中国ドメインを使ったメールアドレスで ユーザーさんにメールを送るなんて金融機関の信用に関わる大きな問題です。 脅威のレベルは「高」 では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか! まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。 私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。 ソースから抜き出した「フィールド」がこちらです。 Return-Path: 「epos@uyxn54p.cn」 ”Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される メールアドレスです。 一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に 偽装可能なフィールドなのであてにできません。 | Received:「from uyxn54p.cn (unknown [117.50.197.144])」 ”Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む 自局のホスト情報です。 ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。 すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。 記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。 | では、メールアドレスにあったドメイン”uyxn54p.cn”について調べてみます。  ”117.50.198.8”がこのドメインを割当てているIPアドレス。 本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”117.50.197.144”ですからよく似ていますが これはどのような意味を示しているのでしょうか? 「フィールド」の中で一番重要なのは”Received” これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。 ”Received”のIPアドレス”117.50.197.144”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。 このIPアドレスを元にその脅威レベルと割り当て地を確認してみます。  脅威のレベルは「高」と判断されていますね。 そしてその攻撃対象は、メールと書かれています。 IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。 代表地点としてピンが立てられたのは、中国 北京市 海淀区付近です。 このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。 「ポ」が全て「ボ」 では引き続き本文。 エボスカードサービスをご利用いただきありがとうございます エボスカードサービスは無効になりました。 引き続きサービスをご利用いただきたい場合は、下記リンクより詳細をご確認ください。 h**ps://e0728.cn/memberservice/pc/login.php?login/login_preload.do ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、 何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。 ■ 注意事項 ━━━━━━━ ※なお、24時間以内にご確認がない場合、誠に遺憾ながら、アカウントをロックさせていただくことを警告いたします ※本メールは、重要なお知らせとしてメールの配信を希望されていないお客さまにもお送りさせていただいております。何卒ご了承ください。 ━━━━━━━ ■発行者 ━━━━━━━ 株式会社 エボスカード | お遊びなのか、それともマジでいかれているのか、ご覧いただいた通り、「ポ」がすべて「ボ」に なっています。(笑) このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。 そのリンクは、本文内に直書きされていて、リンク先のURLとトレンドマイクロの 「サイトセーフティーセンター」での危険度評価がこちらです。  このように既に危険サイトと認識されており、ブラックリストに登録済み。 そのカテゴリは「フィッシング」と書かれています。 このURLで使われているドメインは、またしても中国ドメインの”e0728.cn” このドメインにまつわる情報を取得してみます。  申請登録は、これらの調査でよく見かける漢字二文字の氏名の方。 このドメインを割当てているIPアドレスは”104.21.46.137” このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。  こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で ご覧ください。 代表地点としてピンが立てられのは、詐欺サイトのメッカ、ロサンゼルス近郊のリトルトーキョーに程近い場所。 フィッシング詐欺サイトは、この付近に密集しています! ピンが立てられのは、カナダのトロント付近。 この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。 危険と言われると見に行きたくなるのが人情と言うもの。 安全な方法でリンク先の詐欺サイトに調査目的で訪れてみました。 開いたのは「EPOS Net」と書かれたログインページ。 本家のページを丸ごとコピーされたサイトなので、URL以外まったく見分けがつきません。 ですが、詐欺サイトなので絶対にログインしないでください!  まとめ 先日もエポスカードを騙る詐欺メールをご紹介したばかりですが、同じようなメールが続きますね。 特にこちらのカードをお持ちの方はご注意なさってください。 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。 次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。 いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |