『詐欺メール』「厚労省機密費による特例:新型コロナ特別支援の受取方法について」と、来た件

厚生労働省に成りすまし新型コロナ特別支援金給付を騙る
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

使ってないメールアドレスに立て続けに…

昨日から、どこにも公表していないメールアドレスに立て続けにURLだけしか書かれていない
メールが複数届くようになりました。
今朝も、PCを立ち上げてみるとこのように3通。

どれも差出人はGmailのアドレスになっています。

それぞれメールの内容はこんな感じです。

昨日もこのアドレス宛で「臨時補助のお支払いについて」なんてのもブログエントリーさせて
いただきました。

『詐欺メール』「臨時補助のお支払いについて」と、メールが来た件

格安SIMを購入した時に貸与されたメールアドレスでどこにも公表していないし、送信にも全く
利用したことの無いメールアドレスなので不気味ですよね…

それぞれリンクを辿るとこのようにWebメーラーみたいなページが開きます。

1通目と3通目は昨日のものと同様に「新型コロナ臨時支援金」を騙るもので、2通目の「三橋さん」って
のも「受け取ってください」なんて書いてあるので恐らく同じ類のものでしょう。
もちろん昨日のものも含めどれも差出したのは同じ輩のようです。

昨日「臨時補助のお支払いについて」でご紹介した受取人18人のリストの1番目に「三橋 玲子」って
居たわ…(;^_^A

これってもしかして、1番目から順にこの名前でコメントメールが送られてくるって事かも?…(^▽^;)


差出人調査

では、この中から今回はこちらのものをチョイスして解体新書を書いていこうと思います。

件名は
「厚労省機密費による特例:新型コロナ特別支援の受取方法について」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。

差出人は
「alexlapuj@gmail.com」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

gmail.com”はご承知の通りGoogleが提供するフリーメールのGmailのドメイン。
国の行政機関のひとつである厚生労働省がGmailのアドレスで国民にメールを送ると思いますか?
因みに厚生労働省のドメインは”mhlw.go.jp”です。

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「alexlapuj@gmail.com」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「xv1gCYAufVH.20221019090343254@xv1gCYAufVH.localdomain」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from VzOx4nnyZ.localdomain ([104.149.204.57])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

やるまでありませんが、一応形式なのでメールアドレスにあったドメイン”gmail.com”について
調べてみます。

142.251.42.133”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”104.149.204.57”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”104.149.204.57”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、アメリカカリフォルニア州ロサンゼルスの「Walnut」付近で、昨日のものと
全く同じ地図が表示されています。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。

これらのメール本文は、たった1行のURLしか書かれていません。
それぞれバラバラのドメインが使われたURLですが、接続するとリダイレクト(自動転送)されて
先程のWebメーラーのようなページに誘導されますが、これらのページはどれも同じドメインを使った
URLとなっていてそのURLがこちらです。

このサイトの危険性は、昨日のエントリー「臨時補助のお支払いについて」の後半で調査済みですので
詳しくそちらをご覧ください。


まとめ

このブログエントリーを書いている最中もこのように次から次へとGmailのアドレスから
不審なメールが届きます。

2,000円の手数料で5億8,500万がいただけるようで、これによると既にもう18名の内14名の方が支援金を
受け取ったことになっています。(笑)
このメールって2,000円の手数料をだまし取るだけの詐欺メールなのでしょうか?
それともただ単に愉快犯による迷惑メールなのでしょうか?
私には分かりません…

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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