『詐欺メール』「必要なアクション: 検疫済みメールがレビュー待ちです」と、来た件

迷惑メール
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「AcyiveMail!」からメールが来た
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

未達メールが24時間で削除される?

うちの事務所、ここでも時々取り上げますが、サーバーは「カゴヤ・ジャパン」さんで借りています。
その情報が洩れていおるとは思いたくないのですが、時々このようなメールが届きます。

activemail system」とは、メールサーバーのコントロールパネルの事。
ここで、不明と識別され転送を中止したメールが16通あって、24時間以
「不明と識別された」と書いてありますが、何が不明なのでしょうね?
それに、不達のメールが有ってもサーバーからメッセージが来ることはありませんよ!

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「必要なアクション: 16 通の検疫済みメールがレビュー待ちです」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
これ以外にも15通を謳ったものも複数届いています。

この件名には、いつも悪意のあるメールに付けられる”[spam]”とスタンプがありませんが
どう見ても明らかに迷惑メールです!

差出人は
「Kagoya Mail | *****.*** <support@kagoya.com>」
*****.***”部分には事務所のドメインが記載されています。
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

上手く化けたつもりしょうか?…
kagoya.com”は確かに「カゴヤ・ジャパン」さんのドメインですが、でこのメールは詐欺メール故に
偽装の疑いがあります。
その辺りを含め、次の項で見ていくことにしましょう。


「カゴヤ・ジャパン」がロンドンからメールをね…

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「support@kagoya.com」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
一般的には、差出人と同じメールアドレスが記載されますが、ここは誰でも簡単に
偽装可能なフィールドなのであてにできません。

Message-ID:「2022111005051034365C9991$88B4916D8A@kagoya.com」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from morcsh ([20.0.208.152])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

この差出人は、あくまで自分のドメインは”kagoya.com”と言い張るようですね。
ならばその鼻っ柱をへし折ってやりましょうか!

先に書いた通り”Received”に記載のIPアドレスは差出人が利用したメールサーバーのもの。
このIPアドレスが差出人のメールアドレスのドメインに割当てられているものと一致すれば
メールアドレスの偽装は無かったことが証明されますが、そうでない場合、特定電子メール法
違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

では、メールアドレスにあったドメイン”kagoya.com”について調べてみます。

203.142.206.81”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
本来同じでなけれならない”Received”のIPアドレスが”20.0.208.152”ですから全く異なります。
これでアドレス偽装は確定。
この方にはしっかり罪を償っていただかなければなりませんね!

「フィールド御三家」の中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”20.0.208.152”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ピンが立てられたのは、イギリスのロンドン付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
国内の大手レンタルサーバーがロンドンからメールをね…(;^_^A


ライバルユーザーが画策か?!

では引き続き本文。

Kagoya Internet Support

の電子メール レポート info@*****.***

Kagoya activemail system は、不明として識別された 16 通の電子メールがあなたの電子メール
アカウントに転送されるのをブロックしました。

メッセージを確認して受信してから 24 時間以内にメールをどう処理するかを選択します。
そうしないと、メールは完全に削除されます

.
隔離されたメッセージを確認する

このメールは、事務所の代表アカウントの”info”あてに送られてきたものです。
たぶんどこかで拾ってきたドメインにinfoやadmin、supportなどを割当てて適当に配信
したものなのでしょうね。
このメールは、フィッシング詐欺メールなので詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは「隔離されたメッセージを確認する」って書かれたところに張られていて、
リンク先のURLがこちらです。

このサイトの危険性をトレンドマイクロの「サイトセーフティーセンター」で確認してみます。

おっと、まだ「未評価」のようです。
このようなフィッシング詐欺サイトがこの評価ではあまりにも危険すぎます。
評価を変更していただけるよう早速申請しておきます。

このURLで使われているドメインは、サブドメインを含め”kgyactivemail.uh-oh.jp
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

申請者はなんと「カゴヤ・ジャパン」のライバル企業「さくらインターネット」
ここのユーザーがこの詐欺を企てているようです。

このドメインを割当てているIPアドレスは”133.242.249.230
このIPアドレスを元にその割り当て地を確認してみます。

ピンが立てられのは、東京都千代田区付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

まったく無防備に放置されているであろう詐欺サイトへ安全な方法で訪れてみました。

驚いたことにうちのロゴまでコピーされています(汗)
でも、本当の「ActiveMail!」へのログイン画面はこちらなので全然違います。

間違ってもログインしたりしないでくださいよ!


まとめ

こいつらの目的は、サーバーへのログイン情報を盗み取る事。
そしてサーバーを乗っ取り、そのサーバーを使ってフィッシング詐欺メールを送ったり、
詐欺サイトを運営したりするつもりなのでしょうね。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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