サイトアイコン HEARTLAND

『詐欺メール』「契約を遵守してください!」と、来た件

忘れた頃に届くアダルトハッキング
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

相手にしないでゴミ箱へ

こんなメールが届いた方へ。
このメールは「アダルトハッキングメール」と言う身代金詐欺メールです。
全部ウソですから、相手にせずそのままゴミ箱へ移動しましょう!

内容は、トロイの木馬に感染させたデバイスでアダルトサイトを見ながら自慰行為している様子を
動画にして保存したので、それを公開されたくなければ身代金を仮想通貨で支払えと言うもの。

では、このメールもプロパティーから見ていきましょう。

件名は
「[spam] 契約を遵守してください!」
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
アダルトハッキングメールは、様々な気を引くような件名で送られてきます。
今回の毛名も本文の内容とはかけ離れたものになっています。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに「迷惑メール」フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
「patr1ot.777@hotmail.com」
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

この手のメールでは、毎度のことですが、これは偽装されています。
そのあたりは、次の項で順を追って解説していきます。


”hotmail.com”はウソ!

では、このメールがフィッシング詐欺メールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースを確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、「表示(V)」⇒「メッセージのソース(O)」と進むと見られますよ。
ソースから抜き出した「フィールド御三家」がこちらです。

Return-Path: 「ngsayhwwr@afp.net」

Return-Path”は、このメールが何らかの障害で不達に終わった際に返信される
メールアドレスです。
書かれているのは、差出人のメールアドレスで使われていた”hotmail.com”って
ドメインとは似ても似つかぬ”afp.net”なんてドメイン。
もうこの時点で偽装は確定いたしました。(笑)

Message-ID:「F26543EE2F1A739832B131E82B8B1513@afp.net」

Message-ID”は、そのメールに与えられた固有の識別因子。
このIDは世の中に1つしかありません。
”@”以降は、メールアドレスと同じドメインか若しくはデバイス名が入ります。
ここも偽装可能で鵜呑みにはできません。

Received:「from afp.net (unknown [113.195.146.158])」

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む
自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。

まずは、”afp.net”について情報を取得してみます。

「対応するIPアドレスがありません」と書かれています。
と言うことは、現在は利用することはできないので、このようなメールアドレスで
誰かにメールを送ることは不可能。

この中で一番重要なのは”Received
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
Received”のIPアドレス”113.195.146.158”は、差出人が利用しているメールサーバーのもの。
このIPアドレスを元にその情報を確認してみます。

このIPアドレスには”afp.net”ではなく”chinaunicom.com”というドメインが
割当てられているようです。

このIPアドレスの割り当て地を確認してみます。

IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることをご承知いただいた上でご覧ください。

ルックアップされたロケーションは、中国江西省福州市(Fuzhou)付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


まとめ

アダルトハッキングメールなのでリンクが付けられているわけでもなく調査はここまで。
よくある「ワードサラダ」もついていませんでした。
何度も書きますが、このようなメールが届いても絶対に信じてはいけません。
くれぐれもご注意ください!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

モバイルバージョンを終了