『香流川』今昔物語

 

★牛の水浴び★

 9月初めのある晴れた日の午後、ぶらりウィーキングに出かけました。
まだ9月と言えどもまだまだ夏の名残り、公園の青空と銀杏の葉が眩しく
映ります。

私が住む街は名古屋市の東北にあり南北2つの河川の流れに挟まれた
小高い台地にあります。
北は矢田川、南は香流川でどちらも庄内川水系の一級河川で県内や
岐阜県の東部丘陵地帯が水源となります。
どちらの河川も護岸整備が施された都会の水辺と言った風情で、
春には桜が満開となり、バーベキューやボール遊びを楽しむ
家族連れで賑わい、夏にはシラハエを求める太公望が竿を振ります。

 この日、名東区猪子石辺りの遊歩道でこんな看板が目に止まりました。

牛が水面に足を入れてのんびりと佇んでいるところの写真ですが
説明によると昭和41年に撮影されたもののようで、遠くに見える煙突は
ちょうどごみ焼却場のあるあたり、平成14年に改築されたので見えているのは
改築前のものです。
昭和41年と言えば私は既に生を受けている時代。
この界隈は名古屋市の名東区に属していますが、当時はまだ千種区の一部で
その昔は愛知郡猪子石村だったそうです。
この中島橋の近くには猪子石神社という祠があり、その境内にはこんもりとした
大きな石が祀られています。
その昔、この石があたかもイノシシの背中のようだということで、人々は亥の子石
(いのこいし)と呼ばれるようになり、現在の地名「猪子石」の由来になったと
猪子石神社に記されています。
ちなみに現在の中島橋周辺はこんな感じです。(2013年3月撮影)

  by heart

 

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