『Tfas』レベル変更に傍記が追従しない場合もある件

『Tfas』レベル変更に傍記が追従しない場合もある件

理屈は理解しましたが…

今回はCADのお話。
それも設備専用CADのお話でかなりマニアックですがご了承ください。
我々が日夜使用しているCADのTfasでのちょっとした問題。既に作図した配管やダクトを編集機能を使用してレベル変更を行うことは日常茶飯事に行われる作業です。
その作業順序は以下の図の通り。


レベル変更の作業手順

  1. 既に作図されレベル表記(傍記)も入力済みの配管があります
  2. 高さを変更したい箇所で切断
  3. レベル変更したい方を選びレベル変更コマンドを実行
    (方法は複数ありますがここでは部材選択でのレベル変更)

上の図では切断箇所より右側の赤色に着色した配管レベルを+4000から+4800に変更していますが、レベル表記は+4000のままです。
この現象、いつも編集時に付きまとう問題なのですが、今回たまたま来社したベンダーさんに対応策等問い合わせてみました。

帰社後すぐに対応してくださり、原因と対策の回答をいただくことができましたので忘れないうちに掲載しておきます。


原因

レベル表記は、ある法則基づいて配置されているためこういった現象が起きるそうです。
その法則とは、以下の図で説明します。

この図は実際に私が配管を作図している所で起点1から矢印の方向の目標点2に向かって作図しています。
配管やダクトには意識していなくても流れ方向があるそうで、この場合目に見えませんが起点1から目標点の2に向かって流れ方向が付加されているとの事です。
配管やダクトのレベル表記は起点1を基準に与えられるそうで、切断してその表記が目標点の2側にあっても、あくまでこのレベル表記は起点1に付随する表記なため+4000のままになるそうです。

因みに左側の配管を消してみると…

やはりレベル表記も消えてしましました。


対処法

上のように配管を消してしまうなら消えたことに気付き書き足せば済むのですが、編集してレベル変更を行った場合は、気が付かずに作業を進めてしまうので 、後々現場からのクレームも考えられます。
この件に関してソフトウエアー側は対処のしようが無いとの事なので、残念ながら作図者が意識して表記を入れ直すしか解決策は無さそうです。

Tfasカテゴリの最新記事