【解析報告】Amazon「商品発送完了のお知らせ」詐欺メールのIP・ドメイン徹底調査

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート
メールの解析結果:Amazon.co.jpを装うフィッシング詐欺の構造分析

 

■ 最近のスパムメール動向


今回ご紹介するのは「Amazon」を騙るメールですが、その前に最近のスパムの動向を解説します。2026年現在、AIによる自然な日本語を用いた「発送通知」や「本人確認」を装う手口が急増しています。特にドメイン取得から数日以内の「使い捨てサイト」を利用し、セキュリティソフトの網を掻い潜る手法が主流です。

 

■ 受信メール解析データ

▼ 配送・ヘッダー情報


件名: [spam] 商品発送完了のお知らせ
件名の注記: 先頭の「[spam]」は、メールサーバーがSPF(送信元認証)の失敗を確認し、危険なメールとして自動マーキングした証拠です。
送信者: “Amazon.co.jp” <inoc@earth-reborn.co.jp>
受信日時: 2026-03-24 4:23

【送信者の矛盾点】
表示名はAmazonですが、アドレス(inoc@earth-reborn.co.jp)は全く無関係なものです。

 

■ メール本文の再現(解析注釈付き)

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

Amazon.co.jp をご利用いただき、ありがとうございます。

ご注文いただいた商品が発送されました。詳細は下記よりご確認ください。

配送状況を確認する

h**ps://www.annettepaiement.com/?session=dEIH5tO9Bv***

お届け予定日:2026年3月25日


Amazon.co.jp 2026. 無断複写・転載を禁じます。
カスタマーサービス:0120-899-***(※公式番号と異なります)


【専門家による解説】
本文の背景が白で、末尾数行のみ水色の背景にする構成は、昨今のフィッシング詐欺における「定番テンプレート」です。署名の電話番号も、公式サイトの番号(0120-899-060等)とは異なる番号が記載されており、安易に電話をかけさせようとする意図が見て取れます。

 

■ 送信元回線解析(Received)


送信経路情報: from earth-reborn.co.jp (unknown [59.106.210.105])
カッコ内のIPアドレス「59.106.210.105」は、送信サーバーを特定する信頼できる証拠データです。
送信IPアドレス 59.106.210.105
ホスト名 www5434.sakura.ne.jp
ホスティング社 さくらインターネット株式会社
設置国名 Japan
送信ドメイン earth-reborn.co.jp(Amazon公式と無関係)


本レポートの根拠データ:https://ip-sc.net/ja/r/59.106.210.105

 

■ 誘導先フィッシングサイト詳細


誘導先URL: h**ps://www.amaz-sunahi.xyz/dda1665e***
ブロック状況: ウイルスバスターおよびGoogle Safe Browsingにて「詐欺サイト」としてブロック確認済み。
稼働状況: 稼働中(閲覧注意)
解析対象ドメイン www.amaz-sunahi.xyz
IPアドレス 172.67.147.165
ホスト名 Cloudflare Inc. CDN
国名 United States
ドメイン登録日 2026-03-20(調査日よりわずか4日前)


【危険と判断できるポイント】
ドメイン登録日がわずか数日前である点は、攻撃者が検知を逃れるために直前に用意した「使い捨てサイト」である決定的証拠です。

 

■ 詐欺サイトの視覚的特徴と目的


【犯人の目的】
このサイトの目的は、携帯電話番号やログイン情報を入力させ、Amazonのアカウント権限を奪取すること、およびクレジットカード情報を盗み出すことです。画像に見える「本人確認」という文言は、ユーザーの不安を煽り、冷静な判断を失わせるための典型的な文法です。

【偽者を見抜くポイント】
1. URLの確認: 本物のAmazonは「amazon.co.jp」です。「amaz-sunahi.xyz」のような無関係なドメインは100%詐欺です。
2. フッターの著作権表記: 画像にある「2026 Verification Services」という表記は、本物のAmazonには存在しません。

 

■ 最終見解と防犯対策


本メールは過去の事例と比較しても、非常に巧妙なデザインをしています。しかし、IPアドレス解析やドメイン取得日の確認といった技術的な調査を行うことで、その正体を明確に暴くことができます。心当たりのない通知は無視し、必ず公式サイトから直接確認を行ってください。

Amazon公式注意喚起ページ:
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=G3KGTPA8B42CKBJ4

 


サイト回線関連情報・解析詳細:https://ip-sc.net/ja/r/172.67.147.165