【注意】チケットぴあ会員システムリニューアルを騙る詐欺メール徹底解析

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート

メールの解析結果:チケットぴあを騙るフィッシング詐欺

 

最近のスパム動向


今回ご紹介するのは「チケットぴあ」を騙るメールですが、その前に最近のスパムの動向について解説します。現在、チケットぴあを含むエンタメ系サービスを装ったフィッシング詐欺が急増しています。攻撃者は「システムリニューアル」や「アカウント停止」という言葉でユーザーの不安を煽り、短期間で使い捨てるドメインへ誘導する傾向があります。

前書き


本レポートでは、受信したメールのヘッダー情報およびリンク先のサーバー情報を徹底的に調査しました。技術的な観点から、このメールがなぜ偽物であると断定できるのか、その根拠を提示します。

 

基本情報

件名 [spam] 【チケットぴあ / PIA】会員情報を最新に保ちましょう
[spam] 【チケットぴあ / PIA】更新手続き期限まで残りわずか
[spam] 【チケットぴあ / PIA】会員システムリニューアルに伴うご案内
※それぞれ件名は異なるものの送信者と本文は全く同じ
件名の見出し 件名に「[spam]」という文字列が含まれています。これは、メールサーバーが過去の迷惑メールのパターンと照らし合わせ、自動的に「詐欺の可能性が高い」と判定して付与した警告ラベルです。
送信者 “members_pia” <suntoryhall-info_pr@pia.co.jp>
受信日時 2026-02-08 5:26

 

メール本文(画像内容を忠実に再現)

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。



いつもチケットぴあをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび、会員システムのリニューアルに伴い、まだ更新がお済みでないアカウントに関して、更新手続きをお願い申し上げます。

引き続きサービスをご利用いただくには、2026年2月28日(土)5時26分までに更新手続きを完了してください。

ログインして更新手続きを行う

ログイン後は、マイページにて現在の登録情報をご確認ください。

更新を希望されない場合、特別な手続きは不要です。一定期間ログインがない場合は、弊社にてアカウントを停止させていただきます。

チケットぴあアプリをご利用中の方は、アカウント停止後、アプリとの連携が解除される場合がありますのでご注意ください。

会員情報が未更新の場合、一部サービス(例:購入済みチケット情報など)へのアクセスに制限がかかることがあります。お早めの更新をおすすめします。

「チケットぴあ ヘルプページ」はこちらからご確認いただけます:[ 確認する ]



※このメールアドレスは配信専用となっております。
本メールに返信しても対応できませんのでご了承ください。

 

メールのデザインと危険なポイント


【メールのデザイン】
フォントサイズや色の使い分けが非常に丁寧で、本物の事務連絡と見紛うクオリティです。特に「リニューアルに伴う更新」という文言は、既存ユーザーの心理的なハードルを下げる意図が見て取れます。

【注意点と対処法】
送信者のメールアドレス末尾は「@pia.co.jp」となっており、一見公式ドメインに見えます。しかし、実際には送信元のサーバー情報(Receivedヘッダー)を確認すると、正規のぴあ社のサーバーを経由していないことが分かります。このような「なりすまし」は、公式のアドレスを文字面だけ真似ているだけです。

 

Received(送信元の通信情報)

これは送信に利用された実際のネットワーク情報であり、カッコ内のIPアドレスは信頼できる送信元データです。

送信ドメイン mail.auywiuqhjwe.info ※正規のぴあのドメインとは異なるので偽装確定!
IPアドレス 78.142.231.111
ホスト名 unknown
設置国 オランダ (NL)
ドメイン登録日 2026年に入ってからの取得

■ 送信元の解析詳細
https://ip-sc.net/ja/r/78.142.231.111

 

リンク先ドメインおよび回線情報


メール内のリンクが仕込まれている箇所:「ログインして更新手続きを行う」
誘導先URL:h__ps://t-sales.jp/Ticket/Account/Zkk5EFuv(※伏字を含んでいます)
ウイルスバスター等による判定:「危険」としてブロック対象

リンク先IPアドレス 172.67.202.24
ホスト名 Cloudflare (CDNプロキシ)
設置国 アメリカ合衆国 (US)
ドメイン取得日 直近(数日以内)

【技術的な警告:取得日が最近である理由】

このドメイン「t-sales.jp」は、メール配信の直前に取得されています。これは、セキュリティ機関によるブラックリスト登録を避けるために、「使い捨てドメイン」を利用して短期間で一気に詐欺メールを送信し、発覚する頃にはサイトを閉鎖するという典型的な逃げ切り型の戦略をとっているためです。

■ サイト回線関連情報
https://ip-sc.net/ja/r/172.67.202.24

 

詐欺サイトの画像(稼働中)

見た目はチケットぴあの公式サイトを丸ごとコピーしており、非常に精巧です。

 

まとめ


今回の事例は、ドメイン取得から数日で攻撃を開始するスピード感のある詐欺です。過去の事例と比較しても、誘導先URLの文字列が自然に見えるよう工夫されています。

不審なメールを受け取った際は、絶対にリンクをクリックせず、公式サイトの正規の窓口から確認してください。

【公式】チケットぴあ:不審なメールに関する注意喚起