『詐欺メール』東京ガスから『ガス料金に関する重要なお知らせ』と、来た件


★フィッシング詐欺メール解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。


いつもご覧くださりありがとうございます!

☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
★証券会社に成り済ます悪質なメール終息気味ですが、まだ確認されていますので資産運用されている方はご注意ください★

  • 件名の見出しを確認
  • メールアドレスのドメインを確認
  • 宛名を確認
  • リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分~10分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。


前書き

大量に届いていた証券会社を騙るメールが少なくなり、その間影が薄かった今まで来ていた様々なメールがまた目立つようになってきました。

今回は、そんな『東京ガス』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

では、今回も詳しく見ていくことにしましょう。


以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。


メール本文


ここから本文
↓↓↓↓↓↓



件名:[spam] ガス料金に関する重要なお知らせ
送信者: “my TOKYO GAS" <myTOKYOGAS@ervet.shop>


ガス料金に関する重要なお知らせ

東京ガスをご利用いただき、誠にありがとうございます。今月のガスご使用量と料金について、ご確認をお願いいたします。

ご請求内容
供給地点特定番号: 2-7856-2891-5
ご使用期間: 4月11日〜5月10日(30日間)
ご使用量: 22m²
基本料金: 759円
従量料金: 3,902円(22m² × 177.36円/m²)
消費税(10%): 466円
ガス料金合計: 5,127円
お支払期限: 5月18日

上記金額のお支払いが確認できておりません。お支払い期限を過ぎておりますので、速やかな手続きをお願いいたします。

なお、諸事情によりお支払いが困難な場合は、お客様センターまでご相談ください。

お支払い方法
クレジットカード払い
お支払い方法の詳細

安全に関するお知らせ
東京ガスの従業員を装った不審な訪問や電話にご注意ください。当社からのお知らせは、必ずお客様番号を確認の上、ご対応をお願いいたします。


↑↑↑↑↑↑
本文ここまで



毎度の話ですが、私、名古屋在住です。
東京ガスって名古屋まで供給してるんでしたっけ?
うちは、東邦ガスと契約していますがどうしてこのような具体的な請求督促メールが届くのでしょうかね。
恐らくこのページを見ているあなたはにもこのようなメールが送られてきていると思われますが、原因はあなたのメールアドレスが何処からか漏洩している証拠です。
漏洩してしまったメールアドレスは犯罪者の間で売買され、消すことができませんからメールアドレスを変更するかそれとも自身で注意するしか対策がありません。
そのまま使い続けるのであれば、迷惑メール対策が整ったGmailなどに転送し経由させるなどの手段が必要になります。
それらの方法については私の専門外なので別のブロガーにお任せするとして、私の方はこのメールに関してを詳しく解体していくことにいたします。


件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。


メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『ervet.shop』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。

因みに東京ガスが利用するメールアドレスのドメインは『tokyo-gas.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドです。


Received:  from ervet.shop (unknown [194.87.39.59])


ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、トルコのイスタンブール付近です。


宛名を確認

このような大切なメールの冒頭には通常『○◇△ 様』と言ったように『宛名』が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当に東京ガスからだとすれば、ユーザーの氏名を絶対知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか?
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。


リンク先のドメインを確認

さて、本文の『お支払い方法の詳細』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。

【h**ps://members.mytokyogas.pw/co.jp】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)

これまた東京ガスのドメインとは異なるものが利用されていますね。
まずはこのドメインに関する詳しい情報を『Whois』さんで取得してみます。

この情報が正しければ、このドメインの取得者の所在地は中国の江蘇省の方です。

次にこのドメインを割当てているIPアドレスを『Grupo』さんで取得してみます。

対応するIPアドレスがありませんと書かれていますね。
IPアドレスの割当が無いドメインは、利用できないので当然リンク先は接続できません。

最初から騙すつもりは無かったのか、それとも何らかの理由でサイトを閉鎖したのかは今となっては知るすべがりません。


まとめ

だいたい東京ガスが供給範囲外に利用料金の督促メールを送るはずなんて絶対ありませんよね!

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;