『詐欺メール』『【要確認】カード利用制限の詳細と解除方法』と、来た件
★フィッシング詐欺メール解体新書★
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。
いつもご覧くださりありがとうございます！
☆当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます☆
- 件名の見出しを確認
- メールアドレスのドメインを確認
- 宛名を確認
- リンク先のドメインを確認
できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。
前書き
奴等はついに地方銀行までも騙り始めましたね。
今回は、『南都銀行』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。
南都銀行は、奈良県奈良市に本店を置く地方銀行です。
そんな銀行の名を騙りどんな悪事を行おうとしているのか、詳しく見ていくことにしましょう。
以下、そのメールです。
※テキストだけコピペしてありますので、性質上文字化け等はご容赦ください。
メール本文
ここから本文
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件名：[spam] 【要確認】カード利用制限の詳細と解除方法（メール番号:CF-FA-27072126396）
送信者 “南都VISAカード" <webmaster-psmbcarfd-Administrator-v9EG@accounts.nintendo.com>
【不正利用検知のお知らせ】
拝啓 平素は南都VISAカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。
弊社システムにて、お客様のカードに不正利用の可能性が検知されました。
以下のリンクよりご確認いただき、必要に応じて対応をお願いいたします。
不正利用を確認する
このメールにお心当たりがない場合は、速やかに南都VISAカードサポートセンターまでご連絡ください。
今後とも南都VISAカードをよろしくお願い申し上げます。
敬具
© 2025 南都VISAカード. All Rights Reserved.
※本メールは送信専用です。返信いただいても対応いたしかねますのでご了承ください。
↑↑↑↑↑↑
本文ここまで
まあ書かれているのは、クレジットカードを騙る詐欺メールでは頻繁に見掛ける不正利用をネタにしたもので、偽サイトに誘い込んでクレジットカード情報を盗み出そうとする悪質なメールです。
大手銀行ではなく、お年寄りも多い地方銀行にまで手を出し始めましたので、被害が広がる可能性もありますね。
件名の見出しを確認
この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。
メールアドレスのドメインを確認
送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『accounts.nintendo.com』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
もう説明の必要もありませんが、このドメインはあの『任天堂』さんのもの。そんなドメインを南都銀行が使いますかね？
因みにこの南都銀行が利用するメールアドレスのドメインは『@nantobank.co.jp』です。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。
では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。
Received: from C20250313191307.local (unknown [192.253.236.254])
経験上、ここに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものは全て詐欺メール。
最近このドメインが多く見られます。
ここの末尾に記載のIPアドレスは、送信サーバーが自身で書き込むもので、偽装することはできません。
このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を『IP調査兵団』で導き出してみると、香港付近であることが分かりました。
これもReceivedフィールドに『C』から始まる数字のlocalドメインが記載されているものの特徴です。
それにこのIPアドレスは既にブラックリストに登録されて、そのカテゴリは『サイバーアタックの攻撃元』とされています。
宛名を確認
このような不正利用に関わる大切なメールの冒頭には通常『○□△ 様』と言ったように『宛名』が書かれていますが、でもこのメールにはその宛名が存在しません。
でも仮にもしこれが本当に南都銀行からだとすれば、ユーザーの氏名を知っているはずですから宛名が無いのはとても不自然です。
ならどうしてこのような書き方をするのでしょうか？
その原因は、このメールの送信者は受信者の情報をメールアドレスしか知らないわけだから宛名なんて書きようがないからです。
どうせどこかから漏洩したメールアドレスのリストを入手し、そのメール宛に無選別でこういったメールを送信しているのでしょう。
リンク先のドメインを確認
さて、本文の『不正利用を確認する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
【h**ps://www.offers-exchaesge.comco.jp/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた南都銀行のドメインとは異なるものが利用されていますね。
先程と同様にこのドメインに関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。
この情報が正しければ、このドメインの取得者は『さくらインターネット』を窓口にしてこのドメインを取得していて、登録者名にはとある企業名が記載されていました。
もしかして乗っ取られたドメインかも知れないので、公表は控えておきます。
『対応するIPアドレスがありません』ってことなので、このサイトへはアクセスできずリンク先を開くことはできません。
まとめ
恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。
いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;