『詐欺メール』『【ZOZOTOWN】他のサイトIDでログインを完了してください』と、来た件

★フィッシング詐欺解体新書★

いつもご覧くださりありがとうございます！

・当サイトでは、今の観点から不審なメールであるかどうかを解析して行きます。

1. 件名の見出しを確認
2. メールアドレスのドメインを確認
3. 宛名を確認
4. リンク先のドメインを確認

できる限り分かりやすく説明していいます。
最後までお読みいただても5分程度ですのでごゆっくりご覧ください。
では、進めてまいります。

身に覚えのないアカウント連携の依頼をネタに

今回は、『ZOZOTOWN』に成り済ます不審なメールのご紹介となります。

千葉県千葉市稲毛区に本社を置くインターネット企業(株)ZOZOが運営する日本最大級のファッション通販サイト『ZOZOTOWN』を名乗る不審なメール。

このメール『他のサイトIDによるログインご利用いただきありがとうございます』って、よく意味が分からいのですが、調べてみると『ZOZOTOWNのヘルプページ』にこのようなことが書かれていました。

そうか、このメールはそれに便乗したメールなんですね。
身に覚えのないアカウント連携の依頼を不審に思ったこのメールの受信者は、慌ててリンクを辿ってしまいそうです。

件名の見出しを確認

この件名の見出しには”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

メールアドレスのドメインを確認

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は『service.ysddvm.cn』
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
因みに ZOZOTOWN が利用するメールアドレスのドメインを『Search Labs | AI』で検索してみると『@zozo.jp』と書かれています。
故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた同社からのメールは全て偽物と言うことになります。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

この怪しいドメイン『service.ysddvm.cn』に関する詳しい情報を『Grupo』さんで取得してみます。

ReceivedフィールドのIPアドレスと合致したので、このメールの送信者は包み隠さず自身のメールアドレスを利用してこのメールを送信してきたようです。

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、ロサンゼルス付近であることが分かりました。

リンク先のドメインを確認

さて、本文に ZOZOTOWN の公式ドメイン『zozo.jp』と使って直書きされた詐欺サイトへのリンクですが、当然これは偽装で、実際に接続されるサイトのURLは以下の通りです。
【h**ps://zozo-everyoneuous.hzrb.tech/】
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
結局 ZOZOTOWN のドメインとは異なるものが利用されていますね。

先程と同様に『Grupo』さんでこのドメインに関する情報を取得してみます。

このドメインは、中国広西チワン族自治区の方が取得されているようです。
割当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、カナダのトロント市庁舎付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみると、このようなページが開きました。

『DNS_PROBE_FINISHED_NXDOMAIN』と記載されていますのでドメイン上の問題っぽい。
先程確認した通りIPアドレスはきちんと割当てられているので、ドメインの利用に何らかの制限が掛けられているようです。

まとめ

もしかしたらこのメールの送信者は、元々詐欺をするつもりは無く嫌がらせ目的のでこのメールを作成した単なる愉快犯による迷惑メールを配信しただけなのかもしれませんね。

でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんのフィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;