★フィッシング詐欺解体新書★ | |||
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。 それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。 このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし 悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。 もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。 | |||
またしても深夜に始まる同じ件名の大量メールいつもご覧くださりありがとうございます! 最近夜半から同じ件名のメールが大量に送られてくる事象が増えていて、今朝もメールボックスにはこのように『Amazon Prime アカウント情報の更新が必要です』という件名のメールが実に260通1.57MB届いていました。 よく見ると、最初の1通目は皆さんが寝静まった午前0時過ぎに送信され始め、今朝7時以降もまだ届き続けている状況の中このブログエントリーを書いています。 そのメールの内容がこちらです。
なんだかちょっと日本語に不慣れの方が作ったような感じのメールですね。 まず最初に気づくのは、送信者のメールアドレスに対して末尾に書かれている『このメールは support@amazon.co.jp より送信されています』と言うくだり。 この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。 送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は”propertyagent.co.jp” では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
あらら?ここには送信者のメールアドレスとは異なる”uoxv9radj.top”なんてドメインが書かれていますね。 まず”propertyagent.co.jp”を割当てているIPアドレスと比較してみましょう。 Receivedフィールドの数字と全然違いますよね、この結果からこの送信者が使ったとされる”propertyagent.co.jp”を使ったメールアドレスは偽装であることが断定できます。 ではこのReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、北京市にある『天安門広場』付近であることが分かりました。 ブロックされるもののリンクはまだ生きていますさて、本文の『アカウント情報を更新する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。 これまた『Amazon』のドメインとは異なるものが利用されていますね。 先程と同様に『aWebAnalysis』さんでこのドメインを割当てているIPアドレスを取得してみます。 このIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、香港の『九龍地区』付近であることが分かりました。 リンクを辿ってみると、何度かウイルスバスターにブロックされたものの行きついたのはこのようなページです。 もう何度も見てきたAmazonのログインページのそっくりさんです。 | |||
まとめ狙ったのかどうか知りませんが、ブラックフライデーのタイミングってのが憎らしいです。 恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^; |