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『詐欺メール』『口座取引制限のご案内:セゾンカード情報を更新してください』と、来た件

 


★フィッシング詐欺解体新書★


スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

セゾンカードが任天堂のドメインでメールを送る?!

いつもご覧くださりありがとうございます!

『クレディセゾン』から、アカウントに異常あるので本人認証更新するようにメールが届きました。

件名:[spam] 口座取引制限のご案内:セゾンカード情報を更新してください◉ZA-63103034001
送信者:”株式会社クレディセゾン” <webmaster-psmbcarfd-Administrator-JvTn@accounts.nintendo.com>【セゾンカード】アカウントの本人認証更新が必要です
お客様のセゾンカードをご利用いただき、誠にありがとうございます。アカウントに異常が検知されました。セキュリティ保護のため、本人認証更新をお願い申し上げます。 下記のリンクをクリックして手続きを完了してください。

認証更新を開始する

認証更新が完了しない場合、アカウントの利用が制限される可能性がありますのでご注意ください。

株式会社クレディセゾン
東京都豊島区東池袋3-1-1

Copyright © SAISON Card Co., Ltd.

『お客様のセゾンカードをご利用いただき、誠にありがとうございます』ってなんだかおかしな日本語ですね。
ああ、”nintendo.com”って、これ例の任天堂ドメインのメールじゃん。

この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

送信者として記載されているメールアドレスのドメイン(@より後ろ)は、先にも書いた通り”accounts.nintendo.com”ですから『任天堂』のドメインです。
ここは送信者がいくらでもウソを書くことができる部分で絶対鵜呑みにしてはいけません。
ChatGPTに『セゾンカードからのメールアドレス』と問い合わせたところこのように返されました。

セゾンカード(クレディセゾン)から送信される公式メールのドメインは以下の通りです:
  • @mail.saisoncard.co.jp
  • @mail2.saisoncard.co.jp
  • @cs.saisoncard.co.jp
  • @saisonid.com

これらのドメイン以外からのメールは、フィッシング詐欺の可能性がありますのでご注意ください。

故にこのドメイン以外のメールアドレスで届いた『セゾンカード』からのメールは全て偽物と言うことになります。
もちろん”accounts.nintendo.com”と言う『任天堂』のドメインもウソです。

では、送信者の素性が分かるメールヘッダーの『Receivedフィールド』から情報を探ってみます。
こちらがこのメールのReceivedフィールドがこちらです。

Received: from C20241224188771.local (unknown [14.128.48.74])

このReceivedフィールドの末尾にあるIPアドレスからメールの発信地を導き出してみると、香港の『上環(Sheung Wan)』付近であることが分かりました。


詐欺サイトにはアクセスできませんでした

さて、本文の『認証更新を開始する』と書かれた部分に付けられた詐欺サイトへのリンクですがURLは以下の通りです。
h**ps://saisanzhous.shop/saisans
(直リンク防止のため一部の文字を変更してあります)
これまた『』のドメインとは異なるものが利用されていますね。

Grupo』さんでこのドメインに関する情報と割当てているIPアドレスを取得してみます。

このドメインは『Privacy Protect, LLC』と言う米国のマイアミに拠点を置く企業のものとして記載されています。
実はこの企業、実際のドメイン登録者の情報を同社の代理情報で置き換えるサービスを行っています。
これによって実際の登録者情報がマスクされてしまうので、サイバー犯罪の温床にされることが多く問題視されています。

割り当てているIPアドレスからそのロケーション地域を調べると、またしても香港で今度は『九龍地区(Kowloon)』付近であることが分かりました。

リンクを辿ってみましたが『このサイトにアクセスできません』と書かれたエラーページが表示されて正常に接続することができませんでした。
元々リンク先が無かったのか、それとも何らかの原因で削除したのか、今となって走る由もありません。


まとめ

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;

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