【解析】宝くじ公式を騙る「ハロウィンジャンボ無料進呈」詐欺メールの正体

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート

メール解析結果:宝くじ公式サイトを騙るフィッシング詐欺

 

最近のスパム動向


今回ご紹介するのは「宝くじ公式サイト」を騙るメールですが、その前に最近のスパムの動向について。2026年3月現在、季節の行事に便乗した「プレゼント」や「無料進呈」を謳う詐欺メールが多発しています。特に「ハロウィンジャンボ」などの具体的な商品名を出すことで、宝くじ購入者の関心を惹きつけ、個人情報を抜き取る手口が常套化しています。

 

基本解析データ

件名 [spam] 【公式】ハロウィンジャンボ22枚、無料進呈のご案内
件名の見出し 「[spam]」表記は、受信サーバーが配信経路や内容の不審点を検知し、自動的に付与した警告タグです。
送信者 “宝くじ公式” <taruireikotint@dolphin.kusoqvh.cn>
受信日時 2026-03-09 9:49

 

 

送信者に関する情報


送信元ドメイン「dolphin.kusoqvh.cn」は中国のccTLD(.cn)です。日本の公的サービスである宝くじ公式サイトが、海外の無関係なドメインから案内を送ることは100%あり得ません。

 

メール本文の再現

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。


【宝くじ公式サイト】特別キャンペーンのお知らせ
日頃のご愛顧に感謝を込めて
いつも宝くじ公式サイトをご利用いただき、誠にありがとうございます。ただいま特別キャンペーンを期間限定で開催中です。
■ プレゼント内容:
ハロウィンジャンボ宝くじ 22枚(連番11枚+バラ11枚)
価格:6,600円相当
■ 対象者:宝くじ公式サイト会員

■ 応募期限:このメール受信から3日以内

キャンペーンの詳細は以下よりご確認ください。
キャンペーンに申し込む
(htt●s://zqs●m.c●/pe1/da2/ds=caipiaos/)

本メールは送信専用です。お問い合わせは公式サイトよりお願いいたします。
© 2026 宝くじ公式サイト All rights reserved.

 

メールのデザイン及び解析感想


【デザイン】
ロゴ等はなく、非常にシンプルなテキスト形式です。特筆すべきは「署名」が一切存在しない点です。正規の企業メールであれば必ず記載されるべき運営会社名、住所、電話番号が欠落しており、極めて不自然です。

【犯人の目的】
「無料進呈」という偽のインセンティブでリンクをクリックさせ、フィッシングサイトにてログインID、パスワード、およびクレジットカード情報を窃取することが目的です。

【専門的解説】
文章自体に目立った誤字はありませんが、キャンペーン内容(22枚無料進呈)が現実離れしており、正規サイトの運用ルールから逸脱しています。

 

危険なポイントと注意点・対処法


送信元アドレスが公式サイト(takarakuji-official.jp)と全く異なります。宛名も「会員様」といった汎用的なもので、個人の特定がなされていません。

➡ 宝くじ公式サイト

 

Received(送信元)回線関連情報

これは送信に利用された情報であり、カッコ内のIPアドレスは信頼できる送信者情報(メールヘッダーから抽出)です。

送信ドメイン dolphin.kusoqvh.cn
送信IPアドレス 103.200.95.22
ホスティング Cloud Computing Co., Ltd.
設置国 China (CN)
ドメイン登録日 2026-01-15(解析時点)

ドメイン取得から日が浅い(約2ヶ月)点は、使い捨てドメインによる攻撃の特徴です。

➡ 送信元IP(103.200.95.22)の解析データ

 

誘導先リンク・サイト詳細


誘導先:キャンペーンに申し込む
URL:htt●s://zqs●m.c●/pe1/da2/ds=caipiaos/(伏字を含みます)
ブロック状況:ウイルスバスターにて「フィッシング詐欺サイト」としてブロックを確認済み。


【リンク先ドメイン情報:zqsmm.cn】

IPアドレス 103.200.95.22
ホスティング Cloud Computing Co., Ltd.
国名 China (CN)
ドメイン取得日 2026-02-10(最近取得)

【サイト回線関連情報】
ドメイン取得日が直近である理由は、セキュリティ機関によるブラックリスト登録を回避するために、攻撃の直前に新ドメインを取得しているためです。

➡ 誘導先(zqsmm.cn)の解析データ

 

詐欺サイトの稼働状況と画像


稼働状況:調査時点では「Timeout Error」が表示され、フロントエンドがダウンしているか、アクセス元を制限している可能性があります。

“We apologize, but your request has timed out…”


URLが危険と判断できるポイント:SSL証明書が不明確であり、かつドメイン名(zqsmm.cn)が公式サイトと一切の共通性を持ちません。

 

まとめ:過去事例との比較と対策


今回の事例は、過去に流行した「配送不在連絡」や「銀行口座凍結」を装う手口の変種であり、季節性を持たせた悪質なものです。署名がなく、海外ドメインを使用している時点で100%詐欺と断定できます。

不審なメールを受け取った際は、絶対にリンクを開かず、公式サイトの情報を確認してください。

【重要】公式サイト