【実録】アカウントで異常なアクティビティが検出された…は詐欺!解析レポート

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート
分析ステータス:脅威検出済 / レポートID: 2026-SPAM-ANALYSIS

 

■ 最近のスパム動向

2026年現在、AIを用いた自然な日本語によるフィッシング詐欺が急増しています。特に季節の変わり目や年度末のシステム更新時期を狙い、「アカウントの異常検知」や「資格情報の危機」を煽る手口が一般化しています。今回確認されたケースは、受信者自身のメールアドレスを送信元に偽装する「スプーフィング」技術が悪用されており、利用者の心理的動揺を誘う巧妙な設計となっています。

 

■ メールの解析結果
件名 [spam] アカウントで異常なアクティビティが検出されたか、またはお客様の資格情報が危険にさらされていると判断しました。
件名の見出し 件名に「[spam]」と付与されているのは、サーバーのスパムフィルターが送信元IPの信頼性の低さを検知した証拠です。
送信者 abcdefg@bbb.co.jp(※受信者のメールアドレスを盗用した偽装工作)
受信日時 2026-02-25 14:35

 

■ 送信者に関する技術情報

送信者は自身の正体を隠すため、受信者自身のドメインを偽装していますが、通信ヘッダー(Received)を解析することで真の送信元が判明しました。

 

■ メールの本文内容(忠実再現)

アカウントのセキュリティ保護にご協力ください bbb.co.jp アカウント abcdefg@bbb.co.jp で異常なアクティビティが検出されたか、
またはお客様の資格情報が危険にさらされていると判断しました。
お客様のセキュリティのため、またお客様のみがアカウントにアクセスできるようにするため、
本人確認とパスワードの変更をお願いします。

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

 

■ 専門的解析と犯人の目的
【メールのデザインと印象】

非常に簡素で文字ばかりの構成です。これは、特定の企業ロゴを模倣して著作権侵害の自動検知に触れるのを避けるための「回避策」である可能性が高いです。また、受信者のアドレスを本文冒頭に配置することで、機械的な自動送信ではなく「自分宛の警告」であると錯覚させる心理的手法を用いています。

【犯人の目的】

最終的な目的は、リンクをクリックさせて「偽のWindowsセキュリティ警告」画面を表示させ、金銭を騙し取る「サポート詐欺」への誘導、あるいはアカウント情報の窃取です。

 

■ ネットワーク・トレーサビリティ(送信元)
Received(送信者情報) from static.vnpt.vn (unknown [113.160.121.20])
送信元IPアドレス 113.160.121.20(※信頼できる解析データ)
ホスティング・サーバー VNPT Corp (Vietnam Posts and Telecommunications Group)
設置国名 ベトナム (Vietnam)


本レポートの根拠データ: https://ip-sc.net/ja/r/113.160.121.20

 

■ リンク先ウェブサイトの危険性評価
リンク箇所:「本人確認とパスワードの変更をお願いします」
誘導先URL:hXXps://bulavudir.z16.web.core.windows.net/yefhr0vvahbr.html(※一部を伏せ字にして無効化)
リンク先IPアドレス 13.107.246.33
ドメイン bulavudir.z16.web.core.windows.net
ホスティング事業者 Microsoft Corporation (Azure Web Hosting)
サーバー設置国 アメリカ合衆国 (United States)


リンク先の詳細回線分析: https://ip-sc.net/ja/r/13.107.246.33

 

■ 詐欺サイトの実態(サポート詐欺)

このリンクをクリックすると、ウイルスバスターやGoogle Chromeによって「危険なサイト」として警告が表示されますが、それを回避して進むと、以下のような「偽のWindows Defender警告」が表示されます。


稼働状況: 現在稼働中(2026-02-26時点)。ドメイン登録日は数日以内と非常に新しく、典型的な「使い捨てドメイン」による攻撃です。

 

■ 推奨される対応とまとめ

このメールは、受信者の焦りを煽り、サポート詐欺の電話番号へと誘導する悪質なものです。

1. メールの破棄: 宛名が記載されておらず、送信元が自身のドメインを偽装している時点で100%詐欺です。即座に削除してください。
2. パスワード変更の不要: メール内のリンクからは絶対にログインしないでください。
3. 公式情報の確認: サービス提供元の公式サイトにて、同様の注意喚起が出ていないか必ず確認してください。


過去の類似事例と比較しても、今回は技術的な隠蔽工作(ベトナム経由の送信)が目立ちます。十分に注意してください。