【注意】三井住友カードを騙る詐欺メール解析|件名「Amazonギフトカード進呈」の正体を暴く

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート

メールの解析結果と詳細なネットワーク調査資料

昨今のスパムメールは、受信者の注意を引く「キャンペーン情報」を件名に掲げつつ、中身は全く別の「金融機関の利用制限」を突きつけるといった、支離滅裂な構成が目立ちます。
本レポートで扱う事例は、過去の事例(【危険】「日頃の感謝を込めて。お客様へのささやかな贈り物です」の正体は三井住友カード詐欺)と本文・リンク先URLが完全に一致しており、同一の攻撃グループによる反復的な犯行であることが特定されました。

 

基本解析データ
件名 [spam] 【1万円分】Amazonギフトカードの進呈について
スパム判定 件名の「[spam]」フラグは、サーバー側の検知エンジンがこのメールを危険と判断した証拠です。Amazonを名乗りながら本文が三井住友カードである点は、テンプレートの使い回しによる典型的なミスです。
送信者 Amazonキャンペーン <KarenAnna@kmzcw.com>
受信日時 2026-02-06 1:09

 

三井住友カード Vpass
【重要】カードのご利用制限およびVpass情報の確認について


いつも三井住友カードをご利用いただき、誠にありがとうございます。

弊社では、第三者によるカードの不正利用を未然に防止し、お客様に安心してカードをご利用いただくため、24時間体制のモニタリングを行っております。

この度、お客様のカードご利用内容について、ご本人様によるご利用であることを確認させていただきたく、カードの一部機能を一時的に制限いたしました。

セキュリティ通知
不正利用検知システムによる一時停止

制限の理由: 通常の利用パターンと異なる決済の検知、または登録情報の再確認が必要なため
制限対象: 店頭決済、ネットショッピング、キャッシング、Apple Pay等

| お手続きの流れ

  • 下の「Vpassで確認する」をクリックしてログインしてください。
  • 画面の指示に従い、ご本人様確認およびご利用履歴の確認をお願いします。
  • お手続き完了後、不備がなければ制限は自動的に解除されます。
Vpassで確認する

誘導先URL: hXXps://vfmaster.com/olpa/cXXXXct/huank (無効化済)

※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

 

【解析者の独り言】確かに件名には「Amazon」とあるのに、本文の内容は三井住友でした💦

今回のメール、最大の見どころ(?)は「件名と中身の壊滅的な不一致」です。
件名では「Amazonギフトカードあげるよ!」とエサを撒いておきながら、メールを開くと「三井住友カードを止めました!」という、もはや情緒不安定レベルの急展開。

詐欺グループも多忙を極めているのか、テンプレートの差し替えを忘れるという致命的なミスを犯しています。Amazonの看板を掲げた店に入ったら、中身は銀行の窓口だったようなものです。この「看板と中身が違う」時点で、高度な技術を語る以前の「おっちょこちょいな詐欺師」による犯行であることが透けて見えますね。

 

送信元回線関連情報(Received解析)
送信元IPアドレス 149.72.123.24
ホスティング SendGrid (Twilio Inc.) / s.wrqvtbkv.outbound-mail.sendgrid.net
設置国 United States (米国)
解析根拠 本データは送信に利用された直接的な証拠であり、偽装不可能な情報です。
ip-sc.net でこの送信元IPを詳しく調べる

 

フィッシングサイト詳細調査(サイト回線関連情報)
誘導先ドメイン vfmaster.com
IPアドレス 172.67.202.102
設置国 / ホスト United States (米国) / Cloudflare
ドメイン登録日 2026-01-30頃(取得から数日)
稼働状況 稼働中(フィッシング詐欺サイトとして機能)
専門コメント ドメイン登録日が直近であるのは、警察やセキュリティ機関によるサイト閉鎖(テイクダウン)を逃れるため、詐欺グループがドメインを頻繁に使い捨てている証拠です。
詳細データ https://ip-sc.net/ja/r/172.67.202.102

 

証拠資料:誘導先の詐欺サイト(フィッシングページ)

以下は誘導先で確認された偽のログイン画面です。本物のVpassと見分けがつかないほど巧妙ですが、アドレスバーのドメインが公式のものではありません。


▲ 偽のVpassログイン画面。入力した情報は即座に窃取されます。

 

まとめと推奨される対応

本メールは、過去事例(【危険】「日頃の感謝を込めて。お客様へのささやかな贈り物です」の正体は三井住友カード詐欺)と完全に同一の構成を持つ悪質な詐欺です。

対応: リンクは絶対に踏まず、メールを即座に破棄してください。万が一入力してしまった場合は、即座にカード会社へ連絡し、カードの停止手続きを行ってください。

三井住友カード公式:注意喚起ページを再確認する