【調査報告】イオンカードを騙る「異常なお支払いの検知について」解析レポート

 

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート
掲載日:2026年04月06日 / 調査種別:フィッシングサイト解析
■ 最近のスパム動向

今回ご紹介するのは「イオンカード」を騙るメールですが、その前に最近のスパムの動向を解説します。2026年4月現在、大手金融機関やECサイトを装い「異常な支払いを検知した」と不安を煽る手口が常套化しています。特に、Cloudflare等のCDNサービスを悪用して実サーバーの所在を隠蔽しつつ、通報されると即座にサイトを閉鎖、または別ドメインへ移転する「使い捨て型」の攻撃が主流となっています。

メール基本解析データ
件名:【ご確認依頼】異常なお支払いの検知について
送信者:“イオンカード” <info@mail9.sucomb.com>
受信日時:2026-04-06 15:27
▼ 送信者に関する分析
送信元アドレスのドメイン「sucomb.com」はイオンカードとは一切関係ありません。公式を装った典型的ななりすましです。
【本文再現】
※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

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平素よりイオンクレジットサポート株式会社をお引き立ていただき、感謝いたします。

このたび、お客さまのイオンクレジットカードにおいて異常なお取引パターンが検出されました。
第三者による不正利用のおそれがございますので、至急ご確認をお願い申し上げます。

▼お取引内容のご確認はこちら
https://www.aeon.co.jp.security[.]transaction-alert/

お心当たりのないお取引がございましたら、速やかにカードの利用停止をお手続きをお願いいたします。

*一定期間ご確認いただけない場合、安全確保のためカード機能を制限させていただく場合があります。

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対象カード:イオンカード
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■このメールは送信専用メールから配信されています。ご返信いただいてもご用件は承れません。
ご不明な点がございます場合は、よくあるご質問をご確認ください。
■よくあるご質問:https://faq.aeon.co.jp[.]jp/
■問い合わせ窓口:https://www.aeon.co.jp/inquiry[.]contact/
※個人情報に関わるご質問については、お電話でのご回答に限らせていただいておりますので、あらかじめご了承ください。
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カード発行先:株式会社イオン銀行
業務受託会社:イオンカード株式会社
https://www.aeon.co.jp[.]jp/

▼ 専門的解析と犯人の目的
目的:フィッシング詐欺によるカード決済情報の窃取。異常な利用を装うことで、受信者に冷静な判断をさせず、偽のログインページへ誘導し、カード番号やセキュリティコードを盗み取ることが目的です。
異常点:本文冒頭のCSSコード露出は、送信プログラムのミス。また、署名欄に電話番号が記載されていない点も不自然です。本来、緊急の制限を通知する公式メールであれば、直通のカスタマーセンター番号が明記されるべきです。公式URLを装ったリンクも、末尾に「.security[.]transaction-alert/」という余計な文字列が含まれており、非常に怪しい作りです。
■ メール送信元回線情報

これは送信に利用した情報であり、カッコ内のIPアドレスは信頼できる送信者情報です。

Received from mail9.sucomb.com (unknown [158.51.109.127])
送信元IPアドレス 158.51.109.127
ホスティング社 M247 Europe SRL
国名 Romania (ルーマニア)
ドメイン登録日 2026-03-15(取得直後のため危険)

ip-sc.netで送信元サーバーの解析結果を表示

■ 誘導先リンク・サイト回線関連情報

リンク箇所:本文内の「▼お取引内容のご確認はこちら」
偽装URL:https://oizlgb9.ne.jp%2Fq%24aj9qwz[…伏せ字…]@aoneliik[.]com/

誘導先ドメイン aoneliik.com
リンク先IPアドレス 104.21.58.114
ホスティング社 Cloudflare, Inc. (bc.googleusercontent.com経由の可能性)
国名 United States (アメリカ合衆国)
ドメイン登録日 2026-03-24(取得からわずか2週間。詐欺用ドメインの典型)

ip-sc.net取得したIPアドレスで詳細解析

▼ リンク先サイトの状態(エラー発生)
調査時点では、Cloudflareにより「Web server is returning an unknown error (Error code 520)」が表示され、接続がタイムアウトしています。これは、通報等によりオリジンサーバーが停止したか、防御側がアクセスを遮断している状態です。ウイルスバスター等でも既に危険サイトとして認識されています。

【詐欺サイトの画像:解析証拠】
■ まとめ・対策

過去の事例と比較しても、今回のメールは「CSSのゴミ」が残っている点や、ドメイン取得から数日という速さから、非常に短期間で広範囲にばら撒かれた攻撃と推測されます。公式サイトの宛名の有無、送信元アドレスの徹底確認を心がけてください。

【公式注意喚起リンク:必ずご確認ください】
イオンカード公式:フィッシングメールにご注意ください