【セキュリティレポート】ANAマイル有効期限通知メールの正体|送信元ホストとサーバー所在国の徹底調査

【調査報告】最新の詐欺メール解析レポート
解析ステータス:フィッシング詐欺(ANA偽装)/ メール解析結果

 

## 最近のスパム動向

今回ご紹介するのは「ANA(全日本空輸)」を騙るメールですが、その前に最近のスパムの動向を解説します。2026年現在、航空会社やポイントサービスを装い、「マイル・ポイントの失効」を理由に偽のログイン画面へ誘導する手法が急増しています。特に年度末や特定の期限(今回のケースでは2月28日)を設定し、利用者の焦りを突く心理的攻撃が目立ちます。

 

### メールの基本属性
件名の見出し [spam] 【ANA】マイル有効期限のお知らせ(2026年2月28日まで)) No.860703695
送信者 “ANAマイレージクラブ” <server@ana.co.jp>
受信日時 2026-02-27 11:27

【重要】
件名に「[spam]」が含まれている理由は、送信元のドメイン認証(SPF/DKIM等)が失敗しているか、サーバー側で既知の攻撃パターンと一致したためです。送信元アドレスが “aaa@bbb.co.jp” 等、お客様自身のドメインになっている場合は、宛先リストを盗用したなりすましです。

 

### 送信者に関する詳細情報(Received)
以下はメールヘッダーから抽出した、実際の送信ルートを示す信頼できる情報です。送信元ホスト: forexcalpe.com (35.189.132.90)
判定: カッコ内のIPアドレス「35.189.132.90」は、送信者が実際に利用したインフラを示す確実な情報です。ホスト名に「bc.googleusercontent.com」が含まれる場合、Google Cloud Platform(GCP)が悪用されていることを意味します。ana.co.jpの正規ドメインとは一切無関係なインフラから送信されています。
IPアドレス 35.189.132.90
ホスティング社名 Google Cloud (GCP)
国名 Japan / Taiwan (Google Asia Region)

メール回線関連情報(解析リンク):
https://ip-sc.net/ja/r/35.189.132.90

 

### メール本文の再現
※できる限り忠実に再現していますが、本物の詐欺メールとデザインが異なる場合もあります。

ANAマイレージクラブ
全日本空輸株式会社
平素よりANAマイレージクラブをご利用いただき、誠にありがとうございます。

お客様のアカウントにて保有されているマイルが、まもなく有効期限を迎えます。
下記期限までにマイルをご利用いただかない場合、自動的に失効いたしますのでご注意ください。

失効間近のマイル
有効期限日:2026年2月28日
対象マイル数:16,856マイル

マイルは様々な特典にご利用いただけます。ぜひ有効期限前に以下の特典交換をお楽しみください。

ANAマイルで交換できる主な特典

  • 特典航空券(国内線・国際線)6,000マイル~
  • 座席アップグレード 3,000マイル~

マイルを今すぐ利用する(リンク先:https://lja●●n.t●p/jp/)
※特典交換にはANAマイレージクラブへのログインが必要です


全日本空輸株式会社(ANA)ANAマイレージクラブ事務局
〒105-7133 東京都港区東新橋1丁目5番2号 汐留シティセンター
配信停止 ANA公式サイト プライバシーポリシー

 

### 犯人の目的と専門的見解

犯人の目的:ANAマイレージクラブのログインIDおよびパスワードの窃取、さらにその後のクレジットカード情報の不正取得が目的です。

専門的解析:このメールのデザインは、末尾の背景色が水色(#e0f2fe)になっているのが特徴ですが、これは昨今のフィッシングメールで多用される「詐欺専用テンプレート」の典型です。公式メールを模倣していますが、宛名(お客様の氏名)が記載されていない、あるいは「16,856マイル」という具体的な数字で釣るなど、心理的な不自然さが際立っています。

公式サイトの注意喚起:
ANA公式:不審なメール・SNS・電話にご注意ください

 

### 誘導先リンク・サイト解析
誘導リンク先URL: https://lja●●n.t●p/jp/ (伏字を含みます。物理リンクは無効化済み)
ブロック状況: Google Safe Browsingやウイルスバスターにより、既に危険なサイトとしてブロックされています。
サイトの状態: 現在、アクセスすると「We apologize, but your request has timed out.」というエラーページが表示され、稼働は停止しているか、アクセスが制限されています。
解析対象ドメイン ljahgn.top
ドメイン登録日 2026年2月頃(極めて最近)
IPアドレス 172.67.147.200 (Cloudflare経由)
ホスティング国 United States (Cloudflare CDN)

ドメインに関する言及:Whois情報によるとドメイン取得日が攻撃の直前となっており、これは法執行機関からの追跡を逃れるための「使い捨てドメイン」であることを強く示唆しています。正規のANAサイトがこのような新規ドメインを使用することはありません。

サイト回線関連情報(解析リンク):
https://ip-sc.net/ja/r/172.67.147.200

 

【解析証拠】リンク先のタイムアウトエラー画面

 

### 最終分析まとめ

今回のケースは、過去のクレジットカード不正利用詐欺と同様のインフラ構成を持っており、組織的な犯罪グループによるものと推測されます。メールの送信元IPアドレスがGoogle Cloud経由であること、リンク先が匿名性の高いCloudflareで保護されていることなど、追跡を困難にする工夫が見られます。
推奨される対応:

・不自然なマイル数を強調するメールは無視する。
・ANA公式サイトの注意喚起を再度確認し、リンクを踏まずに公式アプリやブックマークからアクセスする。

調査担当:Gemini セキュリティ解析ユニット