『詐欺メール』いつまで続く?『【マイナポイント第2弾】20,000円分のポイントプレゼント!』と、来た件

飽きない便乗詐欺師
スマホやタブレットが普及し増々便利になる私たちが生活する世の中。
それに比例して増えてくるのが悪質な詐欺行為。
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速なご紹介を心掛けています。
もし気が付かずに詐欺サイトログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

総務省がどうして私のメールアドレスを?

いつもご覧くださりありがとうございます。
最近見掛けないのでもう終息したのかと忘れかけていたら再び届きました『マイナポイント』
ほんと飽きない詐欺野郎です!

マイナポイント事業は、マイナンバーカードや電子決済の普及を目的に総務省が実施する消費活性化政策。
皆さんご承知の通り、本家のマイナポイント第二弾は昨年の9月末に完全終了しているはずです。
それに総務省が実施しているのでメールの送信者は当然総務省関連部署からのはず、でもこの差出人は
どこからどう見ても総務省やその関連部署からではありません。
それに百歩譲ってこのメールが総務省の関連部署からだとしても、どして私のメールアドレスを
ご存じなのでしょうか?

今までなら『マイナポイント第二弾は〇月末まで延長されました』ってそれらしいウソが書かれていましたが
今回はそれすらも見当たらなくなりもう無限化されてしまっていますね。(;^_^A

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【マイナポイント第2弾】20,000円分のポイントプレゼント!』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『マイナポイント事務局 <admin@amuauen.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

もしこのメールが総務省からだとしたら、メールアドレスの@以降のドメインは”soumu.go.jp”と
なるはずです。
でもこのメールアドレスのドメインは”amuauen.com”とアメリカの国別ドメインが使われています。
因みにこのドメインの管理者は、あの中国を代表する世界的なIT企業のアリババのシンガポール。


誰がどこからこのメールを?!

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from mail3.amuauen.com (unknown [75.127.7.216])』

ここに掲げた”Received”はこのメールが差出人から送信された後最初に通過したサーバーの情報。
すなわち差出人が使った送信サーバーの自局情報です。
末尾の4つに区切られた数字の集まりはIPアドレスと呼ばれるいわばインターネット上の住所や電話番号で
同じ数字の集まりは世界中に1つしかありません
でもこの数字の集まりじゃあまりにも煩雑でわかりにくいので、それに文字を割り当て分かり易くした
ものがドメインと呼ばれるものです。

では、メールアドレスにあったドメイン”amuauen.com”が差出人本人のものなのかどうかを調べてみます。

これがドメイン”amuauen.com”を割当てているIPアドレスの情報です。
これによると”75.127.7.106”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
もちろんこのメールは総務省関連部署からではありませんが、”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
このメールアドレスは差出人ご本人さんのもので偽装はなさそうです。

Received”に記載されているIPアドレスは、差出人が利用したメールサーバーの情報で
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

地図に立てられたピンの位置は、アメリカのダラス近郊
送信に利用されたのは、カナダに拠点を置く『HostPapa』と言うプロバイダーです。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。
これらの結果からすると、この差出人はアリババシンガポールにドメイン取得申請を依頼した人物で
アメリカダラス近郊から『HostPapa』というプロバイダーのメールサーバーを利用しこのメールを
配信したことになりますね。


マイナポイントが『ミナポイント』に…

では引き続き本文。

【マイナポイント第2弾】20,000円分のポイントプレゼント!

マイナポイント事業とは

マイナポイント第2弾は、20,000円相当のマイナポイントを提供しています。
これはQRコード決済や電子マネーなどのキャッシュレス決済に利用可能です。
このプログラムは、マイナンバーカードの利用普及と消費促進を目指しています。
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マイナポイントの申請手続き

以下の手順に従って、約1分で申請を完了させることができます。
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★STEP1
専用の申請サイトにアクセスし、必要な情報を入力

★STEP2
マイナポイントの申請を行う

★STEP3
20,000円分のマイナポイントを取得し、ご活用ください

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下のボタンから申請を開始してください!

★申請をはじめる

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相変わらずずっと同じ本文を使い続けていますね。(笑)
このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『★申請をはじめる』って書かれたところに付けられていて
リンク先の『Nortonセーフウェブレポート』での判定はこのようにレポートされていました。

既にフィッシングサイトとしてしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”smeanzeromed.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

これまたアリババシンガポールにドメイン取得申請を依頼しているようですね。
このドメインを割当てているIPアドレスは”43.133.219.63
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

地図に立てられたピンの位置は、最近詐欺サイトのメッカである『杉並区立和泉二丁目公園』付近。
利用されているホスティングサービスは、中国の深セン市に拠点を置くハイテク企業の
『Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited』
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

ぬけぬけと『マイナポイント事業』のオフィシャルサイトを丸ごとコピーしたサイトを運営していますね。

因みに本家オフィシャルサイトではこのように記載がされていました。

もう既にマイナポイントアプリも機能しないと書かれていますね。

別に揚げ足を取るわけじゃありませんが、偽サイトの説明書きを見てみると、マイナポイントが
『ミナポイント』と表示されていました。(;^_^A
単なる変換ミスだとしても確認不足ですよね~


まとめ

遠い昔に完了してしまったキャンペーンにいつまでもしがみついているこの粘着野郎の詐欺師
いったいいつまで続ける気なのでしょうね。(笑)

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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