『詐欺メール』『【AEON CARD】重要なお知らせ [メールコード A3601244]』と、来た件

見とけば損しない『転ばぬ先の杖』
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

間違いだらけ

イオンカードの詐欺メール、連投ですいません…(;^_^A
新たにこのようなメールが届きました。
被害が広がらないうちにエントリー書かせていただくことにします。

件名にも送信者名にもしっかりと『AEON CARD』と書かれていますので、明らかにイオンカードを
騙っていいますが、なぜだか署名欄には『株式会社ジェーシービー』と…(^^;)
どうするとこうなるのか私にはさっぱり分からず、ただただ笑うしかありません…
そして更にCopyright部に『CEDIT AEON CO., LTD』と、、、
『CEDIT』って見慣れない単語だなと見ていると、あさ?もしかして『CREDIT』の誤か?(-_-;)

なんか本文の『電話番号にご連絡…』辺り以降日本語もぎこちないんでどうやらこのメールの作者は
日本人じゃないと思われます。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【AEON CARD】重要なお知らせ [メールコード A3601244]』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”AEON CARD” <info@kieonro.cn>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

もしこのメールが本当にイオンカードからのものであれば@以降のドメインは”aeon.co.jp”ですが
このメールの場合、なぜか”kieonro.cn”なんて中国の国別ドメインが利用されたもの。
これ絶対におかしいですよね?!


久々の天安門広場

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from kieonro.cn (cnucriw.cn [117.50.180.68])』

では、メールアドレスにあったドメイン”kieonro.cn”が差出人本人のものなのかどうかを
調べてみます。

これが中国の方が管理しているこのドメイン”kieonro.cn”の登録情報です。
これによると”117.50.180.68”がこのドメインを割当てているIPアドレス。
このメールアドレスはイオンカードのものではありませんが”Received”のIPアドレスと全く同じ数字なので
差出人ご本人さんのもので間違いなさそうです。

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Ucloud』と言う中国のプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、久々に出てきました北京にある『天安門広場』付近です。
以前は詐欺メールの一大発信地として名をはせた地域です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


リンクは自動転送され公式サイトへ

では引き続き本文。

このたび、ご本人様のご利用かどうかを確認させていただきたいお取引がありましたので、誠に勝手ながら、サービスのご利用を一部制限させていただき、お客様のアカウントのに登録された電話番号にご連絡いたしましたが、お客様に連絡を取ることができませんでした.ご連絡させていただきました。

ご回答をいただけない場合、サービスのご利用制限が継続されることもございますので、予めご了承下さい。

ご利用確認はこちら
ご不便とご心配をおかけしまして誠に申し訳ございませんが、何とぞご理解賜りたくお願い申しあげます。

==================================
株式会社ジェーシービー
東京都港区南青山5-1-22 青山ライズスクエア 〒107-8686
※本メールは送信専用です。
お問い合わせは上のURLの、専用フォームよりお願いします。
==================================
Copyright © CEDIT AEON CO., LTD. All Rights Reserved

言いたいことはたくさんありますが、とりあえず先へ進めます。(;^_^A

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『ご利用確認はこちら』って書かれたところに付けられていて、
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

『不正プログラム配信』として既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

使われているドメインは”aeonhelpcenter.asia”なんてまたしてもイオンカードとは全く関係の無いもの。
このドメインを割当てているIPアドレスを確認してみます。

これによるとIPアドレスは”27.102.130.27
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは韓国の『Daou Technology』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは、韓国の『義王市(Uiwang-si)』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

最近の傾向だと、リンク先はリダイレクト(自動転送)されてイオンカードの公式サイトに飛ばされるものが
多くなっていますが、このリンク先はどうなっているでしょう…

やはり・・・


まとめ

リダイレクトされる前のURLがトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』で危険と
評価されているので危ないサイトだったのかもしれませんが、何がどうなったのかリダイレクトして
公式サイトへリンクを変更したって何があったのでしょうか?…私にはわかりません。

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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