『詐欺メール』『【イオン銀行】インターネットバンキングでのお振り込み手続きの一時制限について』と、来た件

『詐欺メール』『【イオン銀行】インターネットバンキングでのお振り込み手続きの一時制限について』と、来た件

 

早朝にイオン銀行からメールが
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

それイオン銀行のドメインじゃありませんけど

9月18日敬老の日の早朝6時半ジャストにこのようなメールが『イオン銀行』から届きました。
もちろんこのメールはフィッシング詐欺メールです。

このメール、受付時間の変更連絡が目的なのかそれとも本人確認が目的なのかよくわからないですが
当然詐欺メールなので後者が本当の目的で受付時間の変更連絡はこのメールをもっともらしく
見せるためでしょう。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 【イオン銀行】インターネットバンキングでのお振り込み手続きの一時制限について』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『イオン銀行 <iinwgx@service.hbsckq.com>』
皆さんはご存じでしょうか?
この差出人欄は完全に自己申告制で、誰でもウソが書けるフィールド。
ですから、ここは信用できない部分です。

もうお分かりですよね?
そう、イオン銀行さんの公式なドメインは”aeonbank.co.jp”で”service.hbsckq.com”ではありません。
こんな所いくらでもウソが書けるのでせっかくなら”aeonbank.co.jp”を書けばよかったのにね…


差出人は『さくらインターネット』ユーザー

では、このメールが悪意のあるメールであることを立証していきましょうか!
まず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from service.hbsckq.com (unknown [163.43.144.203])』

この差出人は、イオン銀行を名乗りながら全く違うドメインのメールアドレスを記載しているので
特定電子メール法違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に危険性や送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

プロバイダー名を見てください『SAKURA Internet Inc.』と書いてありますよね?
と言うことは、この差出人はさくらインターネットのサーバーを利用してこのメールを送ってきたことに
なるので、この詐欺班はさくらインターネットユーザーと言うことになります。

代表地点としてピンが立てられたのはもさくらインターネットの本社がある『大阪市』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


詐欺サイトは既に閉鎖か?!

では引き続き本文。

イオン銀行をご利用いただき、まことにありがとうございます。

本年 9 月15 日以降お客さまの被害抑制を図るため、インターネットバンキングでのお振り込み手続きの
受付時間を以下の通り一時的に制限させていただきます。
当社ではすべてのお客についてご本人確認の手続きを行います、下記のご本人確認ボタンを押し、回答し
てください。
ご本人確認

(※)一定期間ご確認いただけない場合、口座取引を制限を継続させて頂きます。
(※)回答が完了しますと、通常どおりログイン後のお振込が可能になります。なお、上記制限対象となる
お手続き以外のインターネットサービスにつきましては、通常通りご利用いただけます。
(※)また、住宅ローン等のお引き落としや当社本支店他行からのお振り込みによるご入金も影響ござい
ません。
(※)インターネットバンキングは、以下のシステムメンテナンス時間は利用できません。
毎週日曜日 22:00~月曜日 6:00
お客さまには大変ご不便をおかけし、誠に申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上
げます。

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは『ご本人確認』って書かれたところに付けられていて
そのリンク先はGoogleの『透明性レポート』のサイトステータスはこのようにレポートされていました。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”paisiwei.com
このドメインにまつわる情報を取得してみます。

東京で管理されているこのドメインを割当てているIPアドレスは”155.94.184.81
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは『QuadraNet Enterprises LLC』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
今度ピンが立てられたのは詐欺サイトの王道『ロサンゼルス』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみました。

おやおや?何やら中国語が書かれたページが開きましたよ!
翻訳してみるとこんなことが書かれています。

『気の毒だと思う!このサイトは管理者によって停止されています。詳細については管理者にお問い合わせください。』

どのような理由かわかりませんが、どうやらサイトは閲覧できないように管理者によって
停止されているようです。


まとめ

取り敢えずサイトは削除されたようなので一安心ですね。
でも恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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