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『詐欺メール』Appleから『異常のお知らせ』と、来た件

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これ、最近のパターン
※ご注意ください!
このブログエントリーは、フィッシング詐欺メールの注意喚起拡散を目的とし
悪意を持ったメールを発見次第できる限り迅速にをもっとうにご紹介しています。

このようなメールを受け取っても絶対に本文中のリンクをクリックしてはいけません!
リンク先は正規サイトを模した偽のコピーサイトで、フォームにアカウント情報や
クレジットカードの入力させそれらの情報を詐取しようとします。
被害に遭わないために絶対にリンクはクリックせず、どうしても気になる場合は
ブックマークしてあるリンクを使うかスマホアプリを
お使いになってログインするよう
心掛けてください!
また、気が付かずにログインしてしまった場合は、まず落ち着いてできる限り早く
パスワードの変更やクレジットカードの利用停止を行ってください。

★フィッシング詐欺解体新書★

AmazonがAppleのメール送信代行にまで手を出した?!

iPhone15出ましたね!
なんでもUEB給電コネクターがタイプCになったとかで汎用性が高まりましたね。
そんなiPhone15を生産する『Appleサポートセンター』からこんなメールが届きました。

このメールも最近多い受信者のアカウント名を送信者のアカウントに紛れ込ませたものです。
ぼかしてある部分には、私のメールアカウントが記載されています。
更に『近日』の使い方が間違っている詐欺メールも最近よく見られるようになりました。
この『近日』と言う言葉が未来に起きる出来事を示すもので、間違っても過去の出来事を表す言葉では
ありません。
なのにこのメールでは『近日、一部のAppleアカウントにおいて、不正アクセスの疑いが報告されております』
と、過去のことに使われています。
このような間違いをすると言うことは、恐らくこのメールの差出人は国外の人物であることがうかがえます。

そしてこれも最近詐欺メールでは良く見られるのですが、差出人らしからぬメールアドレスのドメイン。
今回はAppleを名乗りながらのAmazonのメールアドレスが使われています。
まさかAmazonがAppleのメール送信代行にまで手を出したとは思えないので、これは差出人が意図的に
行っているものと思われます。

受信者のアカウントを送信者のアカウントに含ませたり、『近日』の使い方が間違っていたり、更には
差出人名とアドレスのドメインがマッチしていないなど最近このパターンが非常に増えています。
ま、きっと同じ輩の犯行なんでしょうね。

では、このメールを解体し詳しく見ていきましょう!
まずはプロパティーから見ていきましょう。

件名は『[spam] 異常のお知らせ』
ご承知の通り件名欄は、差出人が書き込むものですからいくらでも適当に記入できます。
この件名には”[spam]”とスタンプが付けられているので迷惑メールの類です。
このスタンプはスパムスタンプと呼ばれるサーバーからの注意喚起で、これが付いている
ものは全て迷惑メールと判断されたもの。
うちのサーバーの場合注意喚起だけですが、例えばGoogleのGmailサーバーの場合だと
否応なしに『迷惑メール』フォルダーに勝手に保存されるような仕組みもあります。

差出人は
『”Appleサポート” <apple-pass-*****@amazon.co.jp>』
もう何も言いませぬ…


これまた最近のパターン

ではまず、このメールのヘッダーソースにある”Received”を確認し調査してみます。
私が愛用のThunderbirdの場合、『表示(V)』⇒『メッセージのソース(O)』と進むと見られますよ。

Received:『from VM-0-16-centos.localdomain (unknown [43.159.135.135])』

この”VM-**-**-centos.localdomain”と言うドメインが記載されているもの最近のパターンです。

Appleと称しているもの関わらずAmazonのメールアドレスなので明らかに偽装。
これは特定電子メール法違反となり処罰の対象とされます。

※特定電子メール法違反
・個人の場合、1年以下の懲役または100万円以下の罰金
・法人の場合、行為者を罰する

Received”は、このメールが通過してきた各受送信サーバーが自身で刻む自局のホスト情報です。
ここに掲げた”Received”はこのメールが最初に通過したサーバーのもの。
すなわち、差出人が使った送信サーバーの自局情報。
記載されている末尾の数字”43.159.135.135”は、そのサーバーのIPアドレスになります。
これを紐解けば差出人の素性が見えてきます。
このIPアドレスを元に送信に使われた回線情報とその割り当て地を確認してみます。

送信に利用されたのは、『Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited』と言う
中国のプロバイダーです。

位置情報は、IPアドレスを元にしているので、かなりアバウトな位置であることを
ご承知いただいた上でご覧ください。

代表地点としてピンが立てられたのは、アメリカの『サンタクララ』付近です。
このメールは、この付近に設置されたメールサーバーを介して私に届けられたようです。


詐欺サイトは既に削除済み

では引き続き本文。

Appleサポートセンターより、重要なお知らせです
近日、一部のAppleアカウントにおいて、不正アクセスの疑いが報告されております。アカウントの安全を最優先に考え、お客様のアカウントが関与していないか、定期的にセキュリティ確認を行っていただくことを強く推奨いたします。

お手数ですが、次の手順に従い、アカウントのセキュリティを確保してください:

/href=”h**ps://913ghytym.com/index.php?id=https://www.apple.com/jp/” v s>Apple Storeにサインイン
Appleアカウントから一時ログアウトを行います。
公式のApple
ID管理ページにて、パスワードの更新を行ってください。新しいパスワードで再ログインを行ってください。万が一、ログインやパスワード変更に関して問題や疑問が生じた場合は、公式サポートまでお問い合わせください。

(直リンク防止のためURLの一部の文字を変更してあります)

定期的なセキュリティー確認って、ユーザーが行うことでしょうか?
そんなのは企業側が責任を持って行うものです!

このメールは詐欺メールですから詐欺サイトへのリンクが付けられています。
そのリンクは、HTMLタグと共に本文内に直書きされています。
そのリンク先のURLとトレンドマイクロの『サイトセーフティーセンター』での
危険度評価がこちらです。

既にしっかりブラックリストに登録済みですね。
リンクへ移動してもサイトはブロックされるでしょう。

このURLで使われているドメインは”apple.com”ではなく”913ghytym.com”ですからお間違いなく。

このドメインを割当てているIPアドレスの情報を取得してみます。

このドメインを割当てているIPアドレスは”43.133.30.52
このIPアドレスを元にサイト運営に利用されているホスティングサービスとその割り当て地を確認してみます。

利用されているホスティングサービスは、先程と同じ『Shenzhen Tencent Computer Systems Company Limited』

こちらもIPアドレスを元にしているので、アバウトな位置であることをご承知いただいた上で
ご覧ください。
ピンが立てられた位置は、これまた最近お決まりの『杉並区和泉2丁目公園』付近。
この辺りに設置されたウェブサーバーに、リンク先の詐欺サイトは構築されているようです。

危険だと聞かされると余計に見に行きたくなるのが人間のサガ…(;^_^A
それを承知で、しっかりとセキュリティーの整った環境下で見に行ってみましたが、結果はこちら。

目的を達成したのか、それとも当局の捜査を恐れたのか、既に詐欺サイトは削除されてしまったようです。


まとめ

最近このパターンが出始めてから急に詐欺メールが増えたような気がしますが私だけでしょうか?
ただ、メールアドレスしかり、詐欺サイトしかり、この差出人は単に愉快犯のような気もしますが…

恐ろしいことに、今、こうしている間にも大量のフィッシング詐欺メールが発信されたくさんの
フィッシング詐欺サイトが作られ消滅していきます。
次から次に新種のメールが届くので常に意識して被害に遭わないようご注意ください。

いつものことながら、誤字・脱字・意味不明がありましたらお許しください(^-^;


こういった詐欺まがいのブラッキーなメールは、本文中のリンクをクリックしないことが大切!
そしてOS付随のセキュリティーは充てにせず、必ず自身でセキュリティーソフトを導入し
防御することが大切です。
丸腰の方、躊躇しないで「ポチっ」としてご安全に!(*^^*)

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